ボルダリングって何?

そもそもロッククライミングとボルダリングの違いって何でしょう?
先日TVでアルプスの名峰・アイガーで「クライミング」の技術を放送していました。
そして2020年東京オリンピックでは「ボルダリング」が正式種目に決まっています。
今回は興味はあるけど、詳しくわからない方のために、ロッククライミングやボルダリングのことを簡単に紹介します。
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まず第一にロッククライミングは総称です。

「ロッククライミング」は、よりハードな山への登山を目的としたアルパイン・クライミングと、屋内外を問わず、岩肌や壁を登ることを楽しむフリークライミングの総称です。
VILLARSで楽しめる「ボルダリング」はフリークライミングの一種で、シューズとチョークのみを用いてカラフルなホールドと呼ばれる凸凹をつかんで登るスポーツです。フリークライミングの中でも特に装備品が少ないので、転落した時の危険を回避するためにクラッシュパッドと呼ばれる分厚いマットを敷いています。

競技としては以下の3つに分かれています。

  • 「スピード」
    スピードクライミングはその名の通り、コンマ数秒を競い合うスプリント競技です。高さ10メートルもしくは15メートルのコースで、予めホールドの配置が周知されているコースをトップロープ(上から既にロープが垂れている)で登り、どれだけ早く登るかを競う種目です。某CMでも話題になりましたね。
    世界記録(15m)はダニエル ボルディヤフ(ウクライナ)の5.60秒!もう、あっという間ですね!
    ただ、現時点で国内で国際規格を満たすスピード競技用の壁がないので、公式な大会は開催されていません。そのため、日本ではあまりメジャーでないため、強化が課題となっています。
  • 「リード」
    リードクライミングは、ロープを途中途中のクイックドロー(ヌンチャク)にかけながら、高さ12m以上の壁に設定されたコースをクライミング技術とロープワークを駆使してどこまで登ったかを競います。
  • 「ボルダリング」
    ボルダリングは5m以下の高さの壁に固定されたホールドに、ロープを使わずに足や手をかけながらよじ登る競技です。
    各コース(課題とも呼ばれます)を制限時間内に複数回トライできるため、いかに少ないトライアル回数で成功できるかが、勝負の分かれ目です。

【歴史】
「ボルダリング」は英語で書くと「bouldering」。簡単に言うと岩登り(「ボルダー=少し大きい岩」)のことです。
1960年代後半からアメリカを中心にヨーロッパで大きく発展してきました。もともとはフリークライミングの練習としておこなわれていたものが、もっと気軽にもっと安全にできるようにと進化してきました。また欧米の人にとっては、小さな子供から年配の方まで気軽に楽しめるスポーツとして親しまれています。

まずは始めてみましょう!

ボルダリングの楽しさは運動神経は必要なく、マッチョな筋肉も必要ありません。むしろ、余計な脂肪だけを削ぎ落としてくれるため、ダイエットの効果もあります。また、年齢や性別も関係ありません。
必要なのは柔軟な発想力です。力まかせにただ壁を登るのではなく、バランス感覚が必要です。どのルートで壁を登って行くのかを考えるチカラも大切なため、実は極めて頭脳系のスポーツです。
もちろんはじめは思いどおりに登れないかも知れませんが、少しの筋肉痛が心地よく感じ、次第に楽しみが増えていくことでしょう。
ボルダリングを、まずは始めてみませんか?